2006-01-01から1年間の記事一覧

村上春樹における悪の問題

村上春樹を読む時に一番気になるのが「悪」についての問題である。「血は流されなくてはならない。わたしはナイフを研ぎ、犬の喉をどこか で切らなくてはいけない。」『スプートニクの恋人』(講談社・206p) のようにヒトが必然的に犯してしまう「悪」の…