森園みるく 週末ですから18禁

kuronekokann2005-02-19

闇姫「こんばんは。真夜中のチャイルドたち」
ミステリアス・パートナー「ふふ・・しばらくだったな。閲覧者たちよ。」
闇姫「さて。ミステリアス・パートナー、今夜の御題はなんですの?」
ミステリアス・パートナー「レディース・コミックの大御所「森園みるくの『ボンデージ・
ファンタジー』(祥伝社)だ。」
闇姫「あら?この手の話題はこの館の館長夫人、「影姫さま」の担当ではなかったのですか?」
ミステリアス・パートナー「『影姫さま』は現在ご旅行中らしい。なんとも気楽なものよ。
黒猫館に迫りつつある危機も知らずにな。ふふ。」
闇姫「さて、『森園みるく』はいわずと知れたレディース・コミックの大御所ですね。
彼女が始めて『SM』を題材として書いた漫画がこの『ボンデージ・ファンタジー』ですね。」
ミステリアス・パートナー「みるく氏は後年、青年誌に『ビーハイブ』というなかなか
きわどいシーンもあるSM漫画を書いている。この『ボンデージ・ファンタジー』はその
魁だったのだな。」
闇姫「この『ボンデージ・ファンタジー』は主人公の女性がNY→東京→ロンドン→ベルリン
と旅しながら色々な『マゾ・フェチ男』と情事を重ねるというお話ですね。SM+観光
となんとも当世の女性の興味のツボを押さえたストーリーですね。」
ミステリアス・パートナー「NYとロンドンはいわずと知れたSMのメッカだろう。
しかしベルリンというのはどうなのだ?闇姫よ。」
闇姫「ドイツという地はザッヘル・マゾッホや『北欧ポルノ』の影響で「SMの盛んな地」
と考えられている風潮もあるようですが、実際はやはりなかなか保守的なお国柄故、
アメリカやイギリス程『実際の行為』まで及んでいる人は少ないようです。」
ミステリアス・パートナー「なるほど。『実際の行為』に及べないから妄想だけが
膨張してゆくというわけだな。童貞の心理と同じというわけか。ふふ。」
闇姫「しかし。ドイツ語の特異点のひとつに太陽が「女性名詞」で月が「男性名詞」である
というものがあります。アポロンが「太陽神」と称される南ヨーロッパとは対照的ですね。」
ミステリアス・パートナー「女性崇拝。あるいは強い女性。確かにドイツ人が考えそうな
話だ。」
闇姫「それ故、ドイツ人男性には『マゾ』が非常に多いそうですよ。ふふ。ドイツとは
まさに『マゾ』の本場。素敵な国ではありませんか?」
ミステリアス・パートナー「このダイアリーを読んでいる閲覧者のなかにも「男性M」は
かなりいるだろう。」
闇姫「そのとおりですわ。被虐の血を昂ぶらせているマゾヒスト男性たち。まずドイツに
行く前にこの『ボンデージ・ファンタジー』をお読みください。海外のSM事情の基礎的
な事項が学べますよ。」
ミステリアス・パートナー「ふふ。そしてその次のドイツに行くことだ。本場ドイツの
SMクラブは日本のものなど比べ物にならない程ハードらしいぞ。」
闇姫「飛び散る血糊。噴出するザーメン。垂れ流される糞尿。・・・そのような「地獄」
が待ってますよ。甘美で残酷な「地獄」が。そんな夢をみてお休みなさい。真夜中のチャイルド
たち。」
というわけで。
森園みるく『ボンデージ・ファンタジー』のレビューでした〜〜〜。