復活!!黒猫館はてな出張所!!

kuronekokann2005-09-25

「影姫」みなさん、おひさですね。
「光姫」わたしからも。
「影姫」ところでどうしてこんなに間があいてしまったのですか。光姫。
「光姫」わたしとくらやみ男爵の最終決戦の時期から途切れました。
日記どころではなかったんです。
「影姫」確かに地球が滅亡したらはてなも終わりでしょうからね。
「光姫」そういうことです。
「影姫」さて。今日のお題はなんですの?光姫。
「光姫」あんまり長い間留守にしてたのでなにを話したらよいのかわからなくなっています。
「影姫」ではわたしがお題をだします。いいですね?
「光姫」・・・変な話題でなかったら。
「影姫」心外な言葉ですね。まあいいです。
この本を御覧なさい。ペイネ『<ふたり>のポケット・ブック』。
「光姫」なんですの?この本は。
「影姫」レイモン・ペイネはフランスのヒトコマ漫画家です。
光姫、あなたも古本屋さんで良く見るんじゃなくて?『愛の本』とか。
「光姫」あ、その本ならたまにみます。ところでなぜ今ペイネですの?オネエ。
「影姫」この本の序文は串田孫一さんが書いています。
「光姫」串田孫一といえば「山」のひとですか?
「影姫」「山」のひとと思われているようですが実際は哲学者、詩人、エッセイスト
と多彩な顔を持つひとです。現代風に言えば「マルチライター」とでもいうのかしら?
しかし串田さんはつい先日、お亡くなりになられました。
「光姫」(合掌)最近、文筆家の方がどんどん亡くなります。
水上勉斎藤史、多田智満子、矢川澄子塚本邦雄種村季弘、そして串田さんですか。・・・
「影姫」串田さんは「山」に託して人間の生き方を語る、そういうひとでした。
もう現代ではこのような個性の人はいないみたいですね。辻まこと、秋谷豊、
もうみんなお亡くなりになっています。
「光姫」ひとつの時代が終わった気がします。
「影姫」ひとつの時代とは『戦後』という時代でしょうね。昭和の残り香も
もう感じられなくなりましたね。
「光姫」平成はこれからどうなってゆくのか不安です。
「影姫」光姫。これからのことは考えなくても良いです。「来年のことを語れば
鬼が笑う」そう言いますからね。
「光姫」オネエ。そうですね。
「影姫」将来の心配をするより、ペイネのヒトコマ漫画を見てしみじみしていたほうが
身体にいいです。
「光姫」同感です。オネエ。
「影姫」では夜も遅いですね。今夜はこれで終わりです。お休みなさい。光姫。
「光姫」オネエ。その本わたしに貸してください。こころが休まる気がします。
「影姫」いいですわ。貴方の寝室に持ってゆきなさい。では電気けしますよ。
「光姫」はい。おやすみなさい。オネエ。

(消灯)

というわけで。
レイモン・ペイネ串田孫一解説『<ふたり>のポケット・ブック』
(初版昭和37年・みすず書房)のレヴューでした。

注>ペイネのヒトコマ漫画集は現在でもみすず書房から発売されています。